#29 トルコ東部、カッパドキア周辺
2023.7.5. from Konya, Turkey
📍旅路
だいぶ暑くなってきた。夜は22時半頃には寝て、涼しい朝方と夕方に行動する、そんな日々。更新が数日遅れた分だけ日々が溜まりすぎて、逆に何を書いて良いか迷う。身体をたくさん使って心地よいものながらもだいぶ疲れが溜まっているので、省エネで。
📍ゆっくり早くじっくり周る
トルコ入国して2週間、だいぶ西に近付いてきている。
東部で訪れたのは黒海沿いのホパ、内陸部のエルズルム。トルコといえばジョージアやアルメニアなんかよりも名前を聞く国だと思うのに、入国してみたら何にもこの国のことを知らないことに気が付いた。なんとなく、イスタンブールや首都アンカラは西の方にあって、ならばあまり観光地されてなさそうな東部でも巡ってみるのも良いのでは、なんて思っていた。
ところがこれはとんだ甘い見方で、入国して実際に少し移動してみたりすることで、トルコがなんと大きな国であるかを実感させられる。特にここ数ヶ月周っていたコーカサスはどの国もとても小さいので、1つの国のサイズ感が少しバグを起こしていたらしい。また、今は少しタイムリミットがある。8月上旬にはドイツのミュンヘンに居なければならない用事がある。こんなペースでトルコ全体を見ていてはとても着かないので、今回は東部よりも中央部〜西の端イズミルあたりまでをじっくり見てみることに決めた。
さて、メルマガの更新が少し遅れているうちに、かなりの街を回ったので、今週は写真を見ながらさらりと振り返る形でお送りします。
東部エルズルムは高地でもあり、山が近くでもう夏だというのに夕方は少し肌寒いくらいだった。再開発も進んで似たようなビルが立ち並んでいるところもあるが、美しい城やマドラサ(神学校)が残されていて建築の見応えがある街だった。東部は敬虔なムスリムも多く、お酒を外で飲む人は見ない。カルスやヴァン湖というもっと東部の方も気になっていたが、このあたりは一人旅の女性には厳しい人も居るかもという情報に少しすくんだところもあり、行けなかった。また東南部は今年冬の地震の影響が気になって、観光で気楽な人間が行くのはちょっとな、と思い、遠慮した。聞くところによると、震源地の街周辺でも市民の生活は回り始めているけど、まだ田舎の方などは深刻な状態やプレハブ生活が続く人も多いそう。
エルズルムからカイセリまでは鉄道で。10時間と騙されて(?)いたのが17時間掛かって、夜着かと思いきや図らずも電車で夜を越すという新しいパターン。それも朝の5時に到着して、寝不足のままでまだ眠っている朝の街に放り出された。でも朝の街を歩くのはよかった。たまたま開いていた店でとった朝のスープは身体のすみずみに沁みた。私が最初の客だったけど、早朝というのにぱらぱら人が訪れて、みなスープを啜っていた。これもトルコの朝食のスタイルの一つなのだろうと理解した。
カッパドキアといえば気球となんか洞窟都市?くらいのあやふやの知識しか持たずに到着したけど、どうやらカッパドキアは地方を指し、カッパドキアという名前の街があるわけではなかった。中心地のギョレメという街は隅々まで観光客向けの店しか無い街なのだけど、もともとは洞窟の家に普通に人々が住んでいたのだそう。観光客がこんな家に泊まりたい!と言い出し、洞窟住居の自宅をホテルにしたら人が殺到して、のちにこのあたりで家を持つ人はみんなホテルに変えたのだと言われた。そんな話は少し悲しくなる。でも、街のはずれで新たに別荘として洞窟の家を持った人のところに泊めてもらった。短い滞在で見えるものは少ないから、あまり批判するのもよくない。
アクサレイという地方にも行った。正確にはアクサレイもカッパドキアを構成する街の一つなのだけど、ギョレメ周辺とは明らかに文化圏が違うような感じがする。ギョレメで勧めてもらったギュゼルユルトという村を訪れたのだが、ここが大変に良かった。このあたりはかつてギリシャ人の居住エリアで、建築も美しいギリシャ様式のものが街にそのまま残っている。オスマン帝国崩壊後、1900年代前半にトルコに住むギリシャ人と、ギリシャに住むトルコ人とで住民交換があったらしく、そのままお互いがお互いの街に住んだらしい。割と平和的であったのか、ギリシャ様式の建築は大切に守られてきた印象を受けて、それが良かった。修道院の谷という、谷間の崖の中に張り巡らされた地下都市のあちこちに、沢山の古い教会があり、見どころも多くて観光客がまるで少ないのが不思議だった。
ギュゼルユルトで偶然に会った、隣村イルスゥ出身の女性らに、良かったらおいでよと言われた言葉を鵜呑みにして会いに行った。村に着いて「どうやって行けば良い?」とメッセージを送ると、「おじいちゃんの名前をその辺の人に尋ねれば着けるはず」と言う。その通りにしたら本当に着いた。外の日陰で円になってチャイを飲み、少し早い夕食に混ぜてもらった。
1週間というのは長い、1日の密度が濃い。ざざっと書いていたらだいぶ長くなってしまった。ま、これもご愛嬌です。また来週。









